プロローグ

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 私はどんな人と出逢って、どんな恋をするんだろう? 「ねぇ、これってお父さんたちが行ってた高校でしょ?」 「何が?」  私はスマホを一旦置いて、朝食の食器を流しに運びながら記事を簡単に伝える。 「二月十五日に音楽室の窓からチョコを投げて、好きな男子にキャッチしてもらえたら両想いになれて永遠の愛を約束される、って言い伝え」  お父さんはキョトンとした後に思わず吹き出した。  子供の自分が言うのもアレだけどお父さんの笑った顔は可愛い。  初めて会った時から笑顔が眩しかったってお母さんも言ってた。 「何だそれ?」 「どこの高校にしようか色々探してるの」 「そんなので決めるのか?」 「だって素敵でしょ」 「その学校に運命の相手がいなかったらどうするんだ?」 「いるかもしれないでしょ、お父さんとお母さんみたいに」  エヘヘと頭をかきながら顔を赤くするお父さん。  もう、お母さんのこと好きすぎ。 「この言い伝え知らないの? これで本当に結婚したカップルとかいないの? なんでバレンタインデーじゃないの?」 「知らない訳じゃないけど……って、もう時間だ遅刻するぞ!」  本当だ!  早起きした日って余裕かましてて逆にギリギリになっちゃうんだよね! 「帰ったら続き聞かせてよ! 行って来ます!」
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