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おはよう絵里。なぁ。その怪しい会合、辞めれないのか?俺は絵里が心配だよ。】
またそれか……と内心思いながら絵里はスマホをタップする。
【ごめんね。会合の内容も教えてないし、不安だよね。でも安心して?詳しいことはまだ言えないけれど、この会合は私にとって大事な会合なの。いつか必ず内容を教えられる日が来ると思うから、それまでお願い、私を信じて!サトシ愛してる!!】
こういう時に【愛してる】の言葉を使うのって、自分でもズルいと思う。でもこれ以上詮索されたくないから、今はごめんね、サトシ。私、立派なニートになってサトシに報告するから!!だから、それまでは……。
幾度と無く繰り返したサトシとのやり取りと身支度を終え、絵里は家を出た。
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