1 いとしのエリー

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彼に【見習いニート】の詳細を【守秘義務】によって説明する事が出来ず、理解出来ない彼とは時折言い合いになるけれど、絵里の両親はその事に関して何も言わない。 絵里の両親は幼少の頃から絵里を厳しく叱ることは無く、どちらかと言えばお姫様扱いで絵里の好きなようにさせてくれたし、欲しい物は何でも買ってくれた。 子供の頃はそれが当たり前だったのだけれど、今となって絵里は思う。 (ウチの両親ってお金持ちなのかしら?住まいは持家一軒家だけど、一般的な建売の3LDK。車も普通の大衆車。そもそも共働きだし。 子供の頃、欲しい物はどんなに高価な物でも買ってくれたの、実は凄く無理していたのかも。私、小学6年の頃には1カラットダイヤの指輪持っていたもんなぁ。20歳になって、お金を稼ぐ大変さを知るようになってから凄く両親に無理させていたんじゃ無いかって気が付いた。頑張ってニートして両親に恩返ししなきゃ!)
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