2人が本棚に入れています
本棚に追加
幾日が経ち、紅牙は小学校入学となりました
彼の身長は余り変わらず身長順だと真ん中
そして出席番号は一体どこなのでしょう
か行の初めですから……意外とあ行が多いみたいですね!
11番です
何時もはだらしないあのハゲ親父もジェルでしっかり髪を整え……え?ハゲだからそんな髪はない?
イヤイヤこれがあるんです
彼の父親てっぺん禿げなんですよ
さてさて、注目は母親です。
40にもなろうかという彼女の見てくれは、こんな田舎には似合わず、正しくキャリアウーマン、貴婦人、女社長、そんな言葉が似合う、高身長美人。
それが故に世の男性は彼女を目で自然に追いかけてしまう。
しかし、すぐ目を伏せてしまいます
それは、やはり、ハゲ親父のせいでしょう
この時はハゲ親父よりは鬼がというべきか、この鬼は愛妻家で、家だとだらしないが一歩外にでたら、運送業者とは思えぬ、形相で元から大きい身体がより大きく、その威圧は正に獅子。
ちなみに余談ですが、この両親、母親は勿論。父親も顔の造形はかなりの二枚目
シブメン、美魔女の2人組、そんな2人の子である紅牙も……まぁ、美形ですよ
「皆さん、そして、父兄の皆様、入学おめでとうございます。担任の中山ちづと申します。」
紅「(うわぁ、美人なセンセーやったね!)」
やはり、子供とはいえ男に変わらず、若い美人が嬉しいのです。この紅牙、武道している為か、姿勢はよく、座り方の作法はお手の物。
父親が毛筆書道八段なだけもあり字も綺麗に書くのです。
ただ、一つだけ、彼、少し小さいのです。確かに筋肉量は小学三年生にも劣りません。
身長が今一つ。
顔の造形は男らしいというよりは、美少女。母親に似たのでしょう。
脚は程よく締まり、長い。腕も首筋も、小学一年生には有り得ない艶美な雰囲気を醸し出している
これもまた母親譲りなのでしょうか
今度絵に描いて見ます←作者より
一際目立つ彼は、彼の担任、そして男女構わず視線の的になったのです。
「さてと!私の自己紹介が終わったところで、さっそく、皆に配りたいものがあります!名札だね!」
そうですねぇ、小学校とはいえば名札です。ポリ塩化ビニルで出来た名札ケースに刺繍で書かれた、
加賀の文字と紅牙の名前。
少し、身が引き締まる思いです。
「本当なら皆の自己紹介と行きたいんですが、今日はもう時間もありません。」
そう、入学式当日は、時間が少ないですよね、なのに、どっと疲れたり、眠くなったりとします。
紅牙も少し緊張の糸が解け、うつらうつらしています。
先生が配布物を配り、次は教科書と…
新しい、今開封した新品の紙の匂い、そしてすこしゴム臭い。
国語…理科、算数、音楽、体育…
少し、ウキウキします。
「さてと、後ろまで教科書が行き届いたかな?うんいいね!」
キーンコーンカーンコーン!!!
紅「うるさい…」
「あら、もう時間ですね、さぁ、今日はおしまいです。皆さん明日からも元気よく学校来てくださいね!それではさようなら!」
「「さようならぁ!」」
最初のコメントを投稿しよう!