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歳上連中が嘲笑う
「またガキ1人で俺らに喧嘩売ってきたぜw」
「お子様は帰っておやつでも食べてなよwww」
と、
紅牙はそれを一蹴する
「うっせぇ…どうでもいいから、来いよ」
と、それだけで彼らの癪に触るのには十分だった
「あ?なんだこいつ、うぜぇな」
「潰そうぜ」
「おらっ!よっと!」
ひとりが石を投げてくる
紅牙は難なく弾く
そのあと、蹴りかかってきたり、殴りかかってきたり、掴みかかって来たりするが、
紅牙は捉えられることはない
最低限の動きで避ける。体力の消費を抑えるため
紅「次は俺の番だ」
相手は6人、紅牙は考えた、突きは次までが遅い
体力を激しく減らすが蹴りだろうと
まずは一人、大きく振りかぶる上段回し蹴り
その勢いのまま、飛び後ろ蹴り
2人
1度着地して、3人目の鳩尾に足刀蹴、次は足払いをし、横腹をサッカーキックで蹴り上げる
残り二人の1人は肩に踵落とし、もう1人は首に足刀蹴
この間約20秒のことである
これだけあれば大人ならば、反撃が出来ただろう
しかし、ここにいるのは皆、子供
紅牙はさらに小さい、それが飛んだり跳ねたりして、自分らを蹴り飛ばしてくるのだ
訳が分からんだろう
彼らには紅牙が小さい化け物に見えたのだろ
逃げ出そうとした
「っう…なっ…なんだってんだよ!?」
1人が立ち上がり、逃げ去ろうとした
しかし、それは無駄に終わる
「グハッ!?」
後ろから首を蹴られ、前に吹き飛ばされ気絶する
紅「誰が逃げていいつった?言ったじゃん、俺の番だって」
この後は酷いもんだ
蹴りを多用し確実に、急所や関節に打ち込んでいく
痛い辞めてと言われて止めない、止められない
辞めたくとも止まらない
子供とは恐ろしい
自分が考えてることとは真逆のことをしてしまうことがある
してはいけない、したくない、なのに、何故止まらないのだろう
紅牙、激情に流される
動きが早く、強さがあるとて、身体は子供
紅牙の皮は剥げ、至る所に打撲痕、切り傷
ができ、手足のあらゆるとこから血が出ている
傷は激痛として、神経を通り、頭に情報が入力される。
頭は警告を出す、これ以上は危険だと
しかし、止まる気配がない
人はコンピュータほど単純ではないのだ
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