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「おい」
「…………」
この感じは……お馴染みだった。
つまりはそう言う事だろう。
水嶋の声で目は覚めたが起き上がれない。
何でって……
寝てる。
ベッドの上で寝ているのだ。
ちゃんと布団に入ってる。しかも1人だ。
「お前起きてるだろう、ちゃんと目を開けて今の状況を見ろ」
起きたいけど……そうしたいけど怖くて動けない。
水嶋の声はベッドの下から聞こえる。
つまり看病だと言いつつ妄想に耽り寝込んだ上にベッドにお邪魔して……恐らく病人を蹴落とした。
……らしい。
もう元気いっぱいだった。
復活した水嶋から容赦のないボディプレスを食らったのは言うまでも無い。
おしまい。
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