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うなじを辿って耳の中を舐め回すと詰めた息を吐き出した。
くぐもった声はビクつく体と一緒に震えている。
キスをすると、どこにも置けない手が迷って肩の手前でプルプルしていた。
そんな所で止めないで抱き返してくれたらいいのに。もしくは引っ叩くとか……
それ……笑える。
追い詰めたベッドに「そっと」横たえるとまたボタンが千切れちゃった。
開いた胸元からは肩に力が入ってるせいか鎖骨が浮き上がっている。
窪みを舐めてついでにマーキングをするとチュルって湿った音がした。
胸の粒は縮こまってもう硬い。
舌で転がすと肩を押していた手が爪を立てた。背中が丸まって逃げていく。
馬鹿だなぁ、手を突っ張るから脱がせやすい。
はい、袖抜けました。
ポイっと。
水嶋の腹はガッチリ割れたりしてないけど怒鳴るせいで腹筋が鍛えられてる。
真ん中の筋を指で辿った。
腰が細いからウエストがゆるゆるになっている。手を入れると簡単にアソコまで届いた。ビクッと体が揺れたけどちゃんと準備している所が誤解を招く原因なんだと思う。
感じやすいんだよ。
軽いとは思ってないけど、簡単ではある。
手を動かすと硬く結んだ唇が解ていく。眉間の皺が怒りや不機嫌とは違う形に寄って眉が下がった。
いい顔……水嶋最高。その顔が好きだ。
奥深い深淵に沈めた指はすぐに「そこ」を捉え、動かす度に堪らない声が上がる。
水嶋の場合イクッてのが一瞬の頂点じゃないみたいなのだ。もう既に一回イッて腹は濡れてるけどね。
あんまり触ってないのに凄い。
まだ全然硬いからお手伝い。
擦り上げると体を捩る。
逃げないで身を任せて欲しい。
向き合って欲しい。
横向きに這い上がる体を捉えて、背中から侵入した。腹の下に回した腕は休まない。
早い呼吸。
濫れた声。
繋がったそこがチャプチャプと音を立てている。
内股を滑り落ちてくる液体はスジになっている。もう何回イッたのかな
奮い立つ声を聞きながら、何度も何度も腰を引き寄せ打ち付けた。
熱いし寒い。
耳を掠める吐息が心地よくて……もう頭の中が暗くて水嶋に溺れてる。
段々暗くなって……眠くて眠くて、優しい闇に吸い込まれてていった。
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