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翌日の振替休日の昼食後、図書館に行ってくるという宏が出掛けてから、まもなく業者に、ボイラーの撤去依頼をした。
業者が到着し、ボイラーの撤去作業が始まった頃、電話が入った。
厚志が勤めていたＩＴ企業の企画部からで、
『山下さん、お見えになってないのですが、今日もお休みでしょうか？』
「いえ、いつもの時間に出ましたけど……。えっ、本当ですか？」
『そうですか……。じゃ、もう少し待ってみましょう……。失礼します』
そしてミズキは電話を切ると、
「警察に厚志の捜索願いを出すのは、明日の午後３時頃でいいだろう……。
きっと上手くいくわよ……」
ボイラーの撤去が完了すると、業者はトラックに積んで運び去った。
ミズキは、ボイラーがあったあたりを見ながら、
「宏は私が守ってみせるわ」
――終――
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