廃墟遊園地

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 僕の幼馴染、神名かえで。小学校の頃から仲良しで、よく一緒に遊んだ。学校が終わると僕についてきて、よく一緒に帰った。僕が何かすると、かえでもすぐ真似た。僕にとって彼女は妹みたいな存在だった。    そんなかえでが不登校になったのは中学に入ってすぐらしい。クラスが分かれていた僕がそれを知るのは少しあとだった。  僕がある日いつも通りここに寄ると、どこからかあとをつけてきたかえでが僕に泣きついた。 コウくん。 かえでは昔変わらない呼び方で僕を呼んだ。僕が、 どうしたの?  と聞くとかえでは、学校で居場所がないのだと縋った。それ以来学校が終わるとここで待ち合わせ、かえでに勉強を教えている。 「後期の委員なんだけどさ、たぶんかえでも美化委員」 「なんでわかるの? クラス違うのに」 「一組の女子の委員が三回も委員会欠席してるから。かえで一組だよね?」
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