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告白は何回もされた。
断る理由もないので付き合って別れて付き合って別れてを繰り返す生活を送っていた。
「好きです 付き合ってくださいっって言われたんだよ!どう思う?」
そう話しかけてきたのは同じクラスメイトの橘和彦だった。
「まぁ付き合えば?好きなんでしょ?いいんじゃなか」
そっけなく返す恭也に対して和彦は
「もう恭也にはわからないんだよ、本気で好きな人できたことないからさ」
「うるせーな アイドルのあの子は本気で好きだぜ」
「ちげえんだよなあ、そういう好きじゃないだよ、本気で好きな人できたらこの感情はわかるよ」
そう言葉残し自分の席に戻っていく。
「えーっと来週には体育大会があるから明日から毎日体操服持ってくるように!高校生活最後の体育大会だからたくさん思いで作れよ!先生もお前たちと一杯思いで作るからな!!!!」
「先生と作る思い出なんてありませーん」
「一人で勝手に作っておいてくださーい」
先生を馬鹿にするような発言が教室に飛び交う
「そうだよな、お前らは恋人居るんだもんな・・・よしそいつらほっといて
いない奴ら同士作るぞ!な!深海!」
「なんで名指し何ですか、すいません先生この体育大会始まる前までには恋人作る予定なんで」
とあしらう様に言葉を返す。
「深海くんほんとにー?」
「恭也なら作れるか・・・羨ましいやつめ!先生俺と思い出作りましょ!」
「もてる男は違うね~」
「まぁとりあえずみんなで頑張って優勝するぞー!!!!!」
『おー!!!!!!』
クラスが一つになった気がした。
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