妖精も感情を持っている

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「太陽の世界にクールな子なんてありえんだろ それに俺らが冷たいと感じたらそりゃあ色々問題がありそうだぞ あっ、俺そろそろ太陽番だから行くわ!じゃあなー!!」 そいつは手を降り去っていった。 冷たいか…生まれてこの方一度も味わったことが無いが、一体どんな感情なのだろうか。 「あぁあ………叶わぬ夢なのか…」 俺もいつか成人すればこの世界を維持するために子を作らねばならない……。 あんな暑苦しい女と一緒にはなれん…! がそう言ってはられないんだろうな… 「……どうした若者よ」 「……長老!何故ここに?」 この人はここの長老。 この世界が出来た当初からいる人らしい。 いつもは国の奥にいて、滅多に皆の前には姿を見せないのに今日は珍しいな。 「悩める若き声が聞こえてきてな どうしたそんな浮かない顔をして、夜にはちーとばかし早いのではないか?」 夜か。この世界には夜と言うものは存在しない、癖に皮肉のつもりか? 「いやまぁ、クールな女の子に会いたいなぁと思いまして」 言うだけはタダだ。 この人なら少なくともさっきの男みたいな反応はしないだろう。 「ほぉ、太陽の世界でクールとな。それはなかなか難しいことだぞ?」 「ですよねぇ……」
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