妖精も感情を持っている

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それもそのはず、ここは太陽とは真逆。極寒の中の極寒だからである。 「こ、このだだっ広い中から氷の国を見つけないといけないのか…… しかも後……五十分か」 太陽の方を見ると「現在十四時十分」と言う数字が浮かび上がっていた。 なんと分かりやすい。 「太陽よりは狭いとは聞いていたが……こんなんじゃ身体がもたないぞ……」 ブルブルと震えながらさ迷っていると、洞穴を発見する。 あそこなら少しはこの寒さを紛らわせるだろう。 「五、五分だけ……あそこで休憩しよう……」 洞穴の中に入るとそこに体育座りをしている何かがそこにいた。 「お、おい……!」 「むにゃ……なぁに……」 どうやら寝ていたようだ。こんな寒さの中でよく眠れるな。 その生き物は顔を上げ、目を擦っている。 よく見ると見た目が太陽の国の住人とは全く違う 肌が青白く、全体的に水色ががっていた。 そして髪には見たこともない形の髪飾りをしている。 「お、おま……君はここで何をしているんだ?」 「……そんなことの為に私を起こしたの… 私は………暇だったから寝ていただけよ」 「第一あなた……あなた……誰?」
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