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「英語は解りません! 辛うじて分かる単語と、地図から得られる情報を『推理して』当てたのです! なお、ほぼ解らない四択部分は、テスト前日に読んだ心理学の本の内容を応用したら当たりました!」
向けられていた疑惑の視線が、失笑の細波に変わる事でカンニング疑惑は解けたと確信。
否、そもそもその嫌疑は掛けられていないか。
疑惑の視線に嫌悪感は無かったのだから。
皆、その点は信頼してくれて有り難いよ!
真面目に生きてきて良かった。
絶句した英語教師が、やがて絞り出した言葉は妥当なもの。
「お前、テスト前はテスト勉強しろ。後、このテスト結果は成績から抜く」
うん。言えば当然の結果だとは解っていたよ。
だってさ、ゲームみたいなテストだったんだもん。
地図の位置関係が導き出せれば、大体がOKだったんだもん。
四択はさ、一問目の答えには最初と最後を選ぶ変わり者は少なくて、多くの人が三つ目に答えを持って来るって心理学の本の内容に従っただけだもん。
その後、卒業するまで一度もヒアリングテストは行われず。
多分、教師の間では問題に成ったのだと思う。
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