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第1話
ケンちゃんは今年の春から、上から読んでも小山小、下から読んでも小山小の小山小学校1年生です。
国語の授業中、初夏の日ざしを浴びて、ポカポカ、眠くて仕方ありません。
大きなあくびを一つ。あ~あぁ。
すかさず、町田先生が「ケンちゃん眠そうだね。じゃあケンタちゃん12ページから15ページまで読んでください。」
ケンちゃんは慌てて教科書を開いて、つっかえつっかえ読みました。
ようやく読み終わったころには眠気も覚め、椅子に座ってあたりを見回したときです、なにやら黒い影がスッスッスッと動いてカオリちゃんの後ろに回りなにやら踊りのようなものを踊ったかと思うと、カオリちゃんがスースー気持ちよさそうに居眠りを始めました。
先生がカオリさん、カオリさんと起こしますがなかなか起きません。
するとその影は今度はヒロキくんのところに行って踊りを踊るとヒロキくんがグーグーと眠ってしまいました。
あらあら、ヒロキくんまで、どうしちゃったの?
先生、後ろ!ケンちゃんが叫びました。
先生の後ろにあの黒い影がいたのです。
今度は先生が眠り始めました。
そしてケンちゃん以外みんな寝てしまいました。
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