1・どうやら同族はアホでありバカであるようで

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「ボス! 肉食イタイ」 「ボス、ドウヤッタラ強クナル?」 「幼女ニナリタイ」  どうしてこうなった。  今、俺の目の前には三匹のコボルトがいる。  まぁつまるところ、今世の同族であるが、その、なんだ。  なんだこいつら。  というか、最後のやつは何を言っているんだ……。  こうなったのは、つい数分前のこと。  俺は森の中を相も変わらず彷徨っていた時に、偶然行き倒れていたコボルト三匹を見つけてしまい、一応同族だし、見捨てるのも忍びないと思って、昼に狩った鹿の残りをあげたんだが。  何故か懐かれて今の状態に至る。  俺は選択を誤ったのかもしれない。 「ボス~」 「うるせえ。近づくな。もう飯はねぇぞ」 「エェェェー……」  文句を言うコボルトに嘆息しつつ、俺は考える。  コボルトってのはこういう奴らしかいねぇのか?  それとも、偶々出会ったコボルトがこんな奴らであって、本来はもっとましなのか?  そうであってくれ! 「幼女ハ世界ノ宝」  いやもうほんとなんなんこいつ!?  
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