1・どうやら同族はアホでありバカであるようで

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 色々と頭が痛い事態に陥っているが、まぁいい。本当は良くないが、もう気にしたら駄目な気がするからいいんだ。  それよりもまず確認したいことがある。 「お前ら仲間は?」 「他、イナイ」 「シラン」 「幼女」  なるほど、仲間は他にいないと。  最後のやつ、もうツッコまんからな。 「じゃあ次の質問だ。なんでお前らそんなに痩せているんだ?」  そう、こいつらの姿をよく見るとわかる。  肉がないのか、骨が浮き出ているんだ。もう皮と骨だけって感じと言えば伝わるだろうか。  もうずっと満足な飯にありつけていない。そんな見た目だ。 「俺ラ、弱イ。強イ奴ニ会ワナイ様ニシナイト死ヌ」 「隠れながらだから満足に狩りが出来ないと?」  俺の言葉に三馬鹿は何度も頷く。  三馬鹿とか心の中で言っていたが、実は頭いいんだな。こいつら。  死ぬリスクと空腹を考えて、こいつらは空腹になることを選んだんだ。  きっと、死ぬよりはましだと考えて。  魔物はもっと短絡的に考えて動くもんだと思っていたから、少し驚きだ。  意外とこいつら使えるんじゃないか?  仲間に引き込むのも、あり……か。
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