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「――オゥ! ノウッ! オニール! カモン(いいぞ)! カムオン(いいぞう)!」  四つん()いのマイケル・オニールのうしろからビル・モートが歓声をあげていた。 「オゥ! イェィッ! ぼ、ぼくも最高だよっ! モート(ブラザー)さん!」  ふたりは昼まえの情事に熱中していた。  室内に置いてあるラジオからは朝の顔、DJスチーブン・チェンバーズの放送がしぼった音量でながれている。曲はボブ・ディランのミスター・タンブリン・マン。  モートとオニールの秘密の逢瀬(おうせ)はすでに五回目になっていたので、ふたりは息のピッタリのところをみせていた。  ハーモニカのメロディーに合わせてふたりの男の体が躍動(やくどう)していた。
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