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幸せの見つけ方
たった20数年間しか生きていない私の半生は、
決して誇れるものではないし、
何かを成し得た訳でもない。
あの時こうするべきだった、とか
あの時違う道を選んでおけばよかった、とか
そんな小さな後悔ばかりを積み重ねた半生だった。
誰かを救えたわけでも、
誰かのために何かをした訳でもない。
本当に自分の事しか
考えて生きてこなかったなあ、と
今になって気付かされた。
だからと言って、
その人の為に何かをしてあげると、
「してあげた」と思ってしまうのだろうと思う。
誰しもがそうかもしれないし、
私が、こういう性質なのかもしれない。
自分の為に生きる事は、
決して悪いことではないけれど、
「悪い事ではない」だけなのだ。
だからと言って、
人に優しくあろうとすればするほど、
私は見返りを求めてしまう。
その現実に、わたしは毎度悲しくなってしまう。
私は、そういう人間なのだと。
だけど、人の為に何かをしたときに、
後で自分に返ってくる。と思いながらすると、
少しだけ自分を好きになれるのだ、
「偽善者」なのだと思う。
だけど、私はこういう人間なのだと思う事にした。
時には、冷たいと言われる。
時には、自己中だと言われる。
時には、人間味がないと言われる。
だけど、これが、「私」なのだ。
無理に他人に優しくしようとして、
自分が自分じゃなくなるくらいなら、
私は私のままでいるのだ。
それが、「私」なのだ。
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