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ふわりと身体が温かさに包まれた。 気が付くとその大きな身体に抱きすくめられていた。いつの間にかこんなに逞しくなったんだろう。同性なのに筋肉の少ないの僕とは正反対の硬さ。 悔しさ少し、でも情けなく泣いてる兄を妙な方法で慰めようとする不器用な愛情を感じて嬉しさでまた目頭が熱くなってきた。 「ああもうっ、泣くなって!このヘタレが」 荒い声も言葉も反面優しく響いた。 なんだ。金髪になってもグレても優しくて可愛い弟に変わりなかった。 そう納得すると、なんだかすごくほっとした。安心すると共になんか凄く睡魔が、ああ、最近寝不足だった………ああ眠い、ねむ、い………。 「兄貴、す、好き、だ」 「ん?………うん、僕も」 最後の力を振り絞ってそう返して笑った。 意識が重く、遠く。薄く……。
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