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僕の名前は『来栖 優也(くるす ゆうや)』、4年制の大学を卒業して東京都内のIT系企業に勤める27歳独身の平凡な会社員だ。
会社員になって5年目で、収入もそれなりに安定してきた僕は、そろそろ結婚して身を固めたいと思っている。
毎日が同じことの繰り返しだが、仕事はやりがいがあるし、職場の人にも恵まれていると感じている僕は、充実した毎日を送っていた。
そんなある日、この日は金曜日で定時に仕事を終えて会社を出た僕は、明日と明後日は仕事が休みということもあり、行きつけのスナックに顔を出すことにした。
スナックは19時開店ということを知りながら、18時40分頃店に行くと、ママさんが快く店に入れてくれた。
いつものカウンターに座った僕に、カウンターの中からママさんが、
「優也君、何か食べてきた?」
と聞かれ、僕が首を横に振ると、
「何か簡単なものを作ってあげるね!」
と言って、ママさんが料理を始めてくれた。
「いつもスミマセン!」
僕がお礼を言うと、
「いいのよ、優也君にはいつもお店に来てもらっているから…
ピラフでいいかな?」
と笑顔で言葉をかけてくれたので僕は、
「全然いいです。」
と返事をした。
このスナックは、昼間喫茶店として営業しているため、パスタやピラフ、サンドイッチなどの簡単な軽食を作ることができる。
ママさんが作ってくれたピラフを食べていると開店時刻の19時を過ぎると同時に店の扉が開いた。
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