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「僕に何かご用ですか?」
僕が神代さんに話しかけると、思いもよらない話をしてくれた。
「実は私の曾祖母が100歳になって、体調を崩して入院してしまいました。
その曾祖母が私に話してくれたことがあります。」
神代さんの話が、まだ僕にはよく理解できなかった。
神代さんの話は続いた。
「私の曾祖母の名前は、『山吹 美怜(やまぶき みれい)』といいます。
この名前に何か思い当たることはありますか?」
僕はその名前を聞いて少し混乱し、ピラフを食べる手を止めて話した。
「僕が大学時代にお付き合いした女性と同じ名前ですが、その女性は僕と同じ歳ですから今27歳だと思いますが…」
神代さんは頷きながら話を続けた。
「信じていただけないと思いますが、私は73年後の未来から来ました。」
僕はさらに頭が混乱してしまい、驚きを隠せなかった。
するとママさんが、
「そういえば最近、未来から来たという人がいるってニュースでやってたよ!
ごめんなさい、思わず口をはさんでしまって…
話が聞こえてしまったので…」
と話をしてくれた。
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