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「ちょっと待ってて。寄りたいから」 朝永さんはタクシーの運転手に言葉を投げた。 「食えれば何でも良い。冷蔵庫は空っぽだから」 その後すぐに開いた扉からそう言いなからタクシーを降りた朝永さん。 降りざるをえない私はモヤモヤしながらもそれに続いてタクシーを降りた。 奴隷って、何……? もう奴隷解放宣言された現代じゃ聞かない単語でしょ……? このままついて行ったら私はどうなるの……? 絶対に、変なこと、考えてるよね……? だって朝永さんはキリっとした二重の目、形の良い唇、その芸能人並みに整いすぎている顔を武器にして、女性に手を出しまくっていることで社内では有名で。 だからそんな彼が私は生理的にも人間的にも苦手で、自分から近寄ることをしなかった。 そんな彼の奴隷……? 絶対にヤバいことになるのは明白! どうにかしてこの状況から脱出しないと!!
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