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『ぬるっとした何か』は朝永さんの舌だ。
全て謎は解明されたが、とりあえず抵抗しないと。
「や、めて、下さいっ!」
舌を絡まれながらも、私は必死に叫んだ。
すると目の前の閉じられていた瞼が持ち上がると、朝永さんの舌がやっと私から離れてくれた。
だが両頬を掴んでいる両手は離してくれない。
それに現れた彼の瞳も何故だか怖い。
今にも逃げ出したくなるような瞳。
「抵抗しないから、その気になったのかと思った」
出てきた言葉に呆れ返った。
「か、確認もせずに勝手にします!?それに、朝永さん、女性には困ってないですよね!?私じゃなくてもーー」
「じゃあなんで此処まで来た?」
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