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この時間に人が居るはずが無い。 だって今は二十三時。 しかも辺りは真っ暗闇。 まさか…… オバケ!? 顔はさぁーっと真っ青になって、心臓は速くなるのに、全身が冷たくなる。 金縛りにあったみたいにソファの上で固まってしまったが、このままでいるとオバケにとり憑かれる!?なんて考えに至った私は直ぐ様握っていた携帯の明かりを消し、タオルケットを頭まで被ると丸まって隠れた。 誰も居ません、誰も居ません、私はタオルケットです、誰も居ません…… 恐怖心と心拍数を和らげるために、念仏を唱えるように心の中で繰り返す私。 しーん…… 一分程隠れながら念仏を唱えているが、物音はあれから聞こえてこない。 私は安全を確認しようと身体はそのままにし、目だけ出るようにチラリとタオルケットをずらして辺りを見渡そうとした。 だが目がまだ暗闇に慣れてくれなくて、暗闇しか見えなくて、私は目を凝らした。 「小嶋、こんな時間に何したんだ」 え、
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