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「それに、私、影山の授業好きだよ。無駄が無くて解りやすいし」
「その割には最近余所見ばっかしてたけどな」
「それはごめんってば!子猫達を見つけたら、気になっちゃってさ……
あ、あとねぇ、時間に正確なところも!
結構ルーズな先生が多いけど、影山は遅れたり延びたり絶対しないでしょ」
思いついたようにポンッと手を打った朝日に、俺は「あー……」と苦笑いを浮かべた。
「俺は……ただ予定が狂うのが嫌なんだよ。時間通りやらないと気がすまない面倒な性格なだけだから」
俺が頬を掻きながらそう言うと、
朝日は「ふーん……?」と小首を傾げた。
「じゃあ、今日は私が予定狂わせちゃったんだ?」
「あ?」
「だって、私が影山の傘を勝手に使ったから、足止めしちゃってるわけでしょ?」
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