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思い返してみれば、つくづく私は「100」というものに縁が無いように感じる。
先着100名というものは、だいたい目の前で終了することなんて当たり前だし、100円玉を自動販売機の下に落とすことなんて日常茶飯事だし、テストで100点なんていよいよ縁がなかった。
きっと私はこれから「100」という数字には縁薄く生きていくのだろうと感じている。
もしかしたら、「100」歳までは生きられずに、ちょうど「99」歳で死んでしまうのかもしれない。
まあ、それはそれでたいそう長生きなのだから、何一つ文句は無い。望むのは、可能な限り健康体であることくらいだろうか。
自嘲気味にそんなことを考えては、ひとりでふうとため息をつくのは私の癖のようなものであった。
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