ダメ女が恋する話

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商業高校2年 榊原麗奈 勉強は下から数えた方が早いくらい頭が悪い 運動も体力がなく、すぐにギプアップする 恋愛も好きになったことがなく、適当に付き合って別れるの繰り返しをしている まあ、それなりに楽しんでるからいいと思うけど 廊下を歩いていると後ろから走ってくる足音が聞こえる 「麗奈ー!!」 うしろから抱きついてきたのは友達のもえだ 「びっくりしたー?」 背がちっちゃくてかわいいもえ そして胸も大きい… 「足音でわかるよ」 と言ってもえの頭を小突く 「えへへ」 と笑うもえ かわいい 「また彼氏と別れたんでしょー?」 「そうなんだよー」 朝からテンションが高いもえに適当に話す私 「今回はどれくらい?」 「2週間かな?」 「はや…」 もえは驚いてるけど、私としては長い方だ その日のうちに別れることもあるくらいだし 「もうちょっと相手選べば?」 「だって付き合ってみたら好きになる事もあるでしょ?」 「その結果は?」 「誰一人好きになれなかった…」 飽き性なのかな… 私はそこそこモテる方だとは思う でも、自分から好きになることはなかった 「麗奈、そろそろバイト行かなくていいの?」 「え?」 ぱっと時計を見てみると4時半で、 私のバイトは5時から つまり 「遅刻だーー!!!」 急いでローファーに履き替えて走り出す 「がんばってねー」 と後ろからもえの声が聞こえる
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