飯盛女

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宗一たちは、東海道筋をのんびりとばあさん馬で歩いて行く。 こんなに綺麗な景色を見るのは、宗一は、何年ぶりだろう、と思っていた。 子供の頃に母親の実家、鹿児島の風景を見て以来である。 「これが昔の日本なのか、現代と大違いだなぁ、、そう思わないか、カクさん、」 「そうですね、、未来は、もっと悲惨な状態になっているからなぁ、、」 人によって、自然が汚されて行くのは、、なんて人間は愚かな動物だろうと思うのであった。 何となく二人は、口数が少なくなっていた。 それにしても、このばあさん馬は、足が遅い、、そろそろ陽が堕ち出してくる。 今夜の宿を探さないといけない、、、 「今夜は、何処に泊まろうか? カクさん、」 「そうですね、、今から三件目にしましょう、スケさん、」 「えっ、なんで三件目なんだ? カクさん、」 「、、そうですね、、なんとなく、、」 「ちょっと、、そういうところが、君の謎なんだよなぁ、、」 「そうね、お父様にも、良く言われる、」笑 それから、カクさんのいう、三件目の宿に泊まる。
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