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宗一たちは、江戸に戻って、武家屋敷通りの手前で、思いかけない女子と、、、
「あっ、もしかして、スケさん、、」
「えっ、、えぇと、、」
「湯女のお松ですよ、、」
「あぁ、思い出した、、お松さん、」
あの時のカクさんの占いで、助かったという、、
十日後に幕府の取り締まりがあって、ちょうどその日は、少し気分が良くなく、、
カクさんの言ったことを思い出して休んだところであった。
それで、カクさんを命の恩人と思うようになって、直ぐに出会えたのは何かの縁であろう。
江戸で、三人が住めるところを探さないといけない。
お松は、湯女を辞めて、今は提重をしているという。
武家屋敷などに出入りしているので、空き家が有るというので、三人は見に行くことにした。
☆、、提重、、、(さげじゅう)
とは、風呂敷に包んだ重箱を持って、家々を訪問して食物を売るという名目で身体を売る。
お松の身なりは、たすき掛けに青前垂れの下女風であった。
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