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朝になり、お松は、髪を結い直していた。
「これっ、チップ、、いゃ、追加料金と思ってくれ、、」
宗一は、二百文をお松に渡してやる。
「こんなにいいんですか、太っ腹ですね、お客さん、」
カクさんがお松の顔を見て、、、
「お姉さん、、十日後、仕事は休んだ方がよろしいですよ、」
「えっ、なんで?」
「あぁ、カクさんは、占いもできるから、信じると良いよ、」
「へぇ、、そうなんですか、、」
「はい、、顔相も、この先良いことがありますね、」
「そうなの、、ありがとう、なんだか嬉しくなるね、」
宗一と沙知絵は、湯屋を後にして帰って行く。
帰りがけ蕎麦屋に寄って、朝食を済ませる。
そして、夜に備えて、昼寝をしていた。
湯女風呂が繁盛すると、吉原遊郭が寂れてしまう、、
幕府は、湯女風呂の売春行為を厳しく取り締まる。
これは、裏で吉原遊郭の金子も流れていたのであった。
その証拠に、湯女たちは、人別帳から除かれ強制的に吉原の奴女郎にさせられた。
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