百夜通い

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九十九日目。 なんとか窓際に這い寄ることができたのに、彼にそれを知らせる術はない。 けれど、彼なら私に気付いてくれる。 信じてるなんて感情の話じゃない。 もう彼の目は、自然に私の姿を探すのだ。 そのために、私は自分の魂に爪を立てたのだから。 そうでなくてはならない。
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