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マ、マジかよ
「だ、誰もいねーじゃねーか。たく、オレって疲れてんだな」
ガンガン、ガンガン、た、助けて!
「るせーな、響くじゃねえかって、人の声聞こえなかったか?」
助けて、助けて!
「確かに、聞こえるわ。誰だ、線路にでも落ちたか?」
パッと振り返るった時、オレは全身の血が凍った。
「う、ウソだろ」
頭から血を流した若い女が、電車の窓ガラスを必死に叩いて、助けを求めている。
オレはその車両に駆け寄り、女の顔を見た。
「お、お前はっ!」
女は、オレの別れた彼女だった。
「ど、どういうことだ!?」
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