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とにかく、助けなきゃ
オレは彼女が顔面を打ち付けて血まみれになっているドアを、必死でこじ開けようとした。
血走った目を大きく見開いたまま、彼女はオレに目を向けた。
「な、なあ、オレだ、思い出し……」
ガーッ、プシューッ
ドアが、開いた。
「おい、大丈夫……か」
血まみれの彼女が、オレに抱き着いてきた。
そして、首筋にキスをしてきた。
ん……? 首筋……?
ガリッ
「うぎゃあっ」
彼女の鋭い歯が、オレの喉仏に深々と突き刺さった。
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