第2話 着いたはずの駅で、開かないドア

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第2話 着いたはずの駅で、開かないドア

 今日も終電を逃した。  はずだった。  ぷわーん 「ん?」  なぜか、見慣れたシルバーの電車が入って来た。 「ああ、よかった。理由はよく分からんけど、終電も遅延したんだな」  プシュー  その時、オレは普段あるはずのアナウンスがないことに、全く気付かなかった。  そして迷わず、何の疑いもなく、あるはずもない終電後の電車に乗り込んだ。
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