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「…つ、疲れた」
玩具にされまくった真由は放心状態。
影宮哀奈は満足したようにウキウキしている。
「すみません、教授…ハマりだすと暴走しがちで」
申し訳なさそうに微笑むいおりんパイセン。うん、それは言われなくてもわかる。
「今日は皆さんでどこかにお出かけの予定だったんですか?」
「いや、解散する手前だった」
俺の言葉にさらに申し訳なさそうになるパイセン。
大丈夫、アンタのせいじゃないよ。
「…しっかし、どうしたもんかねー。ミラーワールド組はどうなってっかなー」
「…ミラーワールド?」
ウキウキしてた割には耳ざとい影宮哀奈は、ミラーワールドという言葉に聞き覚えがあるように反応した。
「確か昔の子供向け番組で聞いたことあるような…」
パイセンもあながち間違っちゃいないがズレた発言。
「…まあ、前にも協力してもらってるし話しても問題ないか」
そう言って神崎が二人に話し始めるのだった。
今回の事件のあらましを。
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「…それ耶俥くん達大丈夫なんですか?」
「俺たちは少なくとも大丈夫だって信じてんだけどな」
屈託のない笑顔を見せる神崎。
かくいう俺もそうだし、そこで伸びてる真由、それを介抱する美穂さんも同じだ。
迷いなく言い切る神崎に一定の信頼を感じたのか、パイセンも笑顔を返すのだった。
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