2

4/11
前へ
/21ページ
次へ
______________ 「はぁっ…はぁっ…!」 「なんなんですか…!初めに聞いていた奴の中にあんなのいなかったのに…!」 「アイツらが城戸達と組めばますます俺達に勝ち目なんか…!」 逃げてきた先の廃屋で息を殺す戸塚、石田、石橋の三人。 彼等の目は焦燥に溢れていた。 「…もう心が折れかかってるのか。やはり歴戦(レジェンド)とは気構えが違うな…。」 それを物陰から見ていたのは、白鳥の鎧を纏った(内藤ギン)だ。 確かもうやる気のない奴は…という話だった。 だが 「…一方的に蹂躙するというのも面白くないな」 悪戯(あそび)にしても我ながら悪趣味な事を思いついた。 「ま、どう転ぶかはお楽しみだ」 私の傍らには不死鳥を模した異形(モンスター)の軍勢。 「さーて、良い子だ。上手く立ち回ってくれよ?」 仮面の下で微笑む私の表情は、これから起こる悲劇を起こす側とは思えぬほどに安らかだった。 ______________ 『ーーーーーーーー!』 雄叫びと共に遅い来る軍勢。 「っそ!モンスターがこんな時に!」 「死んでたまるか!」「くそぉおおお!」 「「「変身!」」」 シザース、インペラー、タイガへと変身して交戦を開始する。見れば一人、白鳥のようなライダーが戦っている。 「なあ!あいつを引き込めばまだどうにかなるんじゃないか!?」 「さあな!」 「だけど、何もしないよりはいいですね!」 三人満場一致で現れたライダーを仲間に引き込むことが決まる。 こちらを振り向いた白いライダーも頷く。 「よし!まずはコイツらを片付けよう!」 「ならここは俺に任せて!みんな下がってください!」 石田(インペラー)の言葉に、白いライダーも含めた全員が撤退する。 『ーFinal Ventー』 軍勢には軍勢。 何処からか現れた(レイヨウ)の軍勢は統率の取れた動きで次々と敵を駆逐していく。 屍とかした軍勢(鳥共)の魂を喰らい、勢いを増していき、残るはあと敵一体。 「よいしょーーーー!」 トドメと言わんばかりの石田(インペラー)の膝蹴りが脳天に直撃し、最後の残党も果てるのだった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加