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「危なかったな!大丈夫か?」
こちらに駆け寄ってくる三人。
怪しまれてもいけないので
「え、ええ…大丈夫です。ありがとうございます」
その私の声に驚いたような三人。
「女の子…!?」
「なんだって1人だけ…」
「仲間はいないんですか…?」
全く女というだけで気を使ってくる。
自分が城戸真司達にしたことを棚に上げてこのセリフを吐いているのも反吐が出る。
「…気づいたら、この世界にいて」
変身を解いた三人は沈痛な面持ちだ。
私も変身を解き、その銀髪と素顔を晒す。
「「「……!」」」
自分の浮世離れした外見は自覚していたが、こうも効果的なのか。
奴等は人を中身で見る人物ばかりだが、コイツらにはその信念もない。ただの哀れな愚者でしかない。
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