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日曜日ということもあって喫茶店に全員が集まったのは、開店直後だった。
「確かに、1週間もしないうちに神隠しが連鎖するってのは解せないな」
何時もの面子の中でも極めて異質といえる呼道勇騎が語ったのは、常人と変わらない感想。
「失踪したのは…は?」
しかし、荒っぽさと熱い闘志が人一倍の高校生、篠原輝が失踪した人間の名前を見て固まる。
「…どうしたのですか?」
険しさを増した高校生に問う。
「まさかとは思ったけど神隠しの原因が分かったかも」
「「「「「「「え?」」」」」」」
輝さん以外の一同が驚きの声を上げる。
集まった視線に照れくさそうにしながら輝さんは語り始めた。
「失踪した人間の中に知ってる名前があったんだよ…。秋山蓮、城戸真司、北岡秀一、手塚 海之…4人とも仮面ライダー龍騎の登場人物と同じ名前だ」
失踪したとなっているのは7人。
そのうち4人が同じ世界では元・仮面ライダーなのだという。
「…偶然にしちゃ出来すぎだよなぁ。てことはアレか?」
「…行方不明者はみんな鏡の世界、ミラーワールドに引き込まれた可能性が高い。そして…生きてはいないかもしれない…。」
呼道勇騎が補足した言葉に全員の顔が青ざめる。
その時、扉を開けて入ってきたのは…。
「門矢…士…」
よく知った顔であった。
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