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戦い始めた二人とは違い、他の男達は…恐れを抱いたように硬直し、それを見つめている。
その中に見覚えのある顔が3人いた。
城戸真司…。
秋山蓮…。
手塚海之…。
奴等も俺の知る“もうひとつの龍騎の世界”では各々、龍騎、ナイト、ライアだったはずだが此の世界においては記憶を失っているようだ。
失われていたまま、戦いに巻き込まれなければ…。
奴等は平穏な日々を過ごしていただろうに。
だが、化物も奴の言葉を信じるならいつ現れてもおかしくない。
そして…この世界に引き込んだ管理者も戦わない選択肢を与える気は無いようだった。
金色の羽と共に現れた監視者。
『戦え…最後の一人になるまで…。そうしなければお前達に平穏は訪れない。』
とんでもなく悪趣味な茶番だ。
『戦わなければ、生き残れない』
その言葉とともに現れる郡勢。
見殺しにするのは性にあわない。
物陰から飛び出し、城戸真司らに迫るモンスターを殴り飛ばす。
「戦え!生き延びる為に!」
俺の言葉に弾かれるように皆が力を取り出し、構える。
そして…。
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