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「それで、城戸真司達は…!?」
勇騎の切迫した言葉に俺は、ことも無く答える。
「どうにか生き延びてる…。だがさっさと助けに行かなきゃバトルロイヤルは始まるだろうな。俺は管理者に追い出されたが、奴等は1人になるまで生き残らなければ出られない。」
「…っ!早く行こ「まて…」
全員に声をかける勇騎を静止する。
「何でだよ!」
「…行けるのは勇騎、凪川、西園寺、耶俥だけだ…」
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士が列挙したのは、龍騎の世界のライダーの力を持つものだった。
まあ、勇騎はあの自称神が作った龍騎のガシャットを持っているからなのだが。
「…解った。後の皆は、現実の世界を頼む」
俺の言葉に、美穂、輝、神崎、真由ちゃんは頷く。
それを見届け、俺達は士に連れられて目的地に向かうのだった。
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ここに連れられてきてから既に2日と数時間が経った。
「おーい、ロン。生きてっかー」
「誰だその間抜けな名前は…」
城戸真司が声をかけると黒コートの男は苦虫を噛み潰したような声を向けてくる。
あれ?ロンじゃなかったっけ?
「秋山 蓮だ」
「あ、悪ぃ」
ピンクの鎧の奴が助けてくれなきゃ、今頃俺達は死んでいた。
どうにか逃げ切った俺達は、化物を退けながら古ぼけた教会に身を隠していた。
戦ってた2人、確か北岡と浅倉と言ったっけ…はよく覚えていない。化物から逃げるうちに視界からはいなくなっていた。
「…幸い食料は腐るほどある。どうにかしてくしかないか」
カメレオンみたいなやつに変身していた木村という男が割り切ったようにいう。
「そうだな!皆で協力し「どうするって言うんだよ!」
木村に賛同しようとした俺の言葉をトラみたいなやつに変身していた戸塚が遮る。
「…そうだよ、ホントにあの金色のやつが言う方法しかないんだとしたら」
同調するように、カニっぽいのになっていた石橋も言う。角の生えたやつに変身していた石田も頷く。
極限状態にある時、人間は平気で他人を蹴落とそうとする。
「俺達は死にたくないんです!」
石田の言葉を皮切りに3人が立ち上がり、デッキを構えた。
「オイ!待てって!話し合おう!な!?」
俺の静止も聞かず彼らは…。
「「「変身!」」」
鎧を纏い、襲いかかってきた。
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