7人が本棚に入れています
本棚に追加
危うい所を躱し、俺もロn…蓮も、手塚と木村もデッキを構える。
「「「「変身!」」」」
「4対3。数ならこっちが有利だ。無力化して説得するしかない…!」
木村の提案に乗ることを決め、頷く俺達。
『『ーSword ventー』』『ーSwing ventー』『ーHold ventー』
各々が武器を構え、相対する。
ーーーーーーーー!
刹那、頭に過ぎる光景。
今の状況に似たソレは俺の切っ先を鈍らせる。
「ぐっ…!」
石田の角のような武器に弾かれ、俺は武器を落として倒れ込んでしまう。
「「「城戸!」」」
3人が叫ぶが、戸塚と石橋が邪魔してこっちには来れない。
数の有利など関係なかった。
本気の殺意の前には…。
「…っ!」
「死んでください!」
突き立てられようとする角。
その光景に、俺は命を諦めそうになった。
『ドラゴンナイト!ミラー!ラビリンス!龍騎!』
「…?」
だが、一向に振り下ろされない。
命が消える気配もない。
恐る恐る目を開けると、そこに居たのは…
角を掴む俺が変身した竜騎士に似た姿をした戦士だった。
「大丈夫か?」
見れば、他にも戦士が増えている。
蓮と全く同じ姿のやつ、やたらごついサイみたいなの、そして昆虫みたいなゴテゴテした鎧の奴。
「…っ!まだ居たなんて聞いてないぞ!」
急な増援に不利を悟ったか、戸塚、石橋、石田は逃走していくのであった。
「た、助かったぁあああ…!」
最初のコメントを投稿しよう!