幸吉     2

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幸吉     2

 ……   白井先生、  お言葉のひとつひとつが、見に沁みたのです。  特に沁みた言葉は、またどこかでお会いした時にでも。  しばらくは、お目もじかないませんこと、お許し下さい。  互いに、よき明日を祈り、最善がつくせますように。  さようなら 』  自らの名前と月日を末尾にしたため、ペンを置いた時、また、美和子の声が蘇った。
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