モモはweb小説を書いている

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モモはweb小説を書いている

「こんにちは。『古着(フルギ)(キバ)』を読みました。探偵役の女の子はまったく外出しない設定なんですね。面白かったです。これからの展開がが楽しみです」  ある日、モモにこんなメッセージが届いていた。 「読んでくれたんだ…」  パソコンのモニターに浮かび上がったその知らない人からの言葉に、モモの心はキラキラと踊った。 「感想、もらっちゃった…」   それは自分の書いた作品への感想だった。    それまで小説を読むことはあっても書いたことなど一度もなかったモモは、見ず知らずの人から反応があったことに、まずは心底驚いた。 「この人も書いてる人、なのかな?」  メッセージをくれた人は、haruと記されていた。 「…どんな人なんだろ?」  モモが小説を書いているなんて、モモを知る人々は、一人を(のぞ)いて、きっと考えもしない。  通っている高校に文芸部はあるけれど、運動部のモモにはまったくの異世界。知り合いも皆無で、文芸部の部室に近づくことすらあり得なかった。  そんなモモが書き始めたのには、とある理由があった___。  
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