第9話 想いの視線

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「そうでしたか。最近増えているようですもんね。亡き相手が忘れられず、その姿をアンドロイドに求める人が。…そうですか、聖河もそう思うんですね」 「いや、ちょっと考えて…思ってみただけだって」 「そうですよね」 「まだ告乃が居る可能性は捨ててないぞ。現にこのブレスレットは信号を受信してるから…。本当に、ちょっと思っただけ、だからなっ」 「わかりましたよ」  朗らかなデュークの笑顔に、焦って弁解してしまう。  左手首にある黒いブレスレットをもう一度見る。
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