第9話 想いの視線

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 ブレスレットに触れていた。  まるで誓い直すかのように。  …何年たっても、俺はこのままなのだろうか。  もし、指輪は告乃ではなく、全然関係のない見知らぬ人がつけていて反応しているだけだったら…。  俺は、立っていられるのだろうか。  再度、告乃の不在を突き付けられることに、今度こそ耐えられるのだろうか…。  時間はどんどん過ぎている。  
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