第9話 想いの視線

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 これはいい理由になる。 「特に何もなければ、定時に帰っていいからな」 「はい」  そそくさと準備をし、部屋を後にした。  期待で心臓が少々騒いでいる。  地下4階に降り、まずは避難用入り口のドア周りから始めた。  あちこちに生体に反応する光線をあてながら、画面で確認する。  その繰り返しで、部屋や通路を歩く。
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