第9話 想いの視線

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 思わず右手で覆い隠してしまう。 「ふぅーん…。とっても大切なのね。妬けるなぁ」 「…俺、まだ仕事中だから…」 「そうね。お邪魔して悪かったわ。またね」  加藤唯はあっさりと行ってしまった。  暫くじっとその場に佇み、音がなくなるのを待った。  そして、ゆっくりしゃがみこみ、回収袋にクモを入れてポケットに入れた。  部屋に戻るとまだ主任がいた。
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