第9話 想いの視線

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「何、してるの? この間もウロついてたでしょう」 「別に…」  思い付きで動いただけだから、うまく言い訳が出てこない。  すでに退社スタイルなため、残業を使う訳にもいかずで俺は黙り込んだ。 「何か私で良ければ協力するよ?」 「別に何も…」 「ウソつき。何もないなら、こんな奥まで来ないわよ。私服の人は」 「…そういう…加藤さんだって…」
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