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今のわたしはこうちゃんのこと何も知らない。
まさかこうちゃんの近況を彼女だという人から聞かされるなんて……
そんな日がくるなんてあの時のわたしは想像もしなかった。
こうちゃんのこといちばんわかっているのはわたし、なんて思っていた幼い自分が懐かしい。
あんな話しを聞いちゃったから合宿なんて余計に行きたくない。
こうちゃんの彼女と同じ班なんてどんな罰ゲームなのよ。
あの手この手でどうにか仮病を装ったり、荷造りしなかったりとささやかな抵抗をしたけどどれもむなしく空回りした。
合宿当日、ちゃんと合宿に行くのを監視するようにお母さんがわざわざ学校までついてきて、バスに乗るところまで確認していた。
窓際に座るわたしに手を振るお母さんをわたしは恨んだ。
この先の3日間を考えるとお腹が痛くなって目をつぶってうつむいた。
このまま目的地につかなければいい。それだけを願った。
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