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『サキさん!どうしたんですか!?』
『ふふっ、里桜、暇でしょ?今日うちでBBQしてるからさ。うちの母親が里桜に会いたいってずっと言ってて』
『えっ?サキさんのお母さんが?』
『うん。毎年お盆は親戚やら近所の人やら
同級生なんかが集まって飲んで騒ぐのよ〜。
ちょろっと顔出して居なくなるのがほとんど
だから、ちょうどいいかなって』
『はぁ、私が行ってもいいんでしょうか?』
『全っ然、大丈夫!んで、浴衣着てお祭りに行こ?』
『へっ?』
サキさんが大笑いしてる。
『なんちゅう顔してんの!ははっ。
私、今年新しい浴衣買ったからさ前の私のなんだけど、今の里桜にぴったりだと思うの。私には少し子供っぽくなっちゃったからね〜』
浴衣……?
着たことないな…
何がなんだかわからないうちに
サキさんのお家に着いた。
家の前の広いところで
にぎやかにBBQをやっている。
サキさんについていき
お母さんに挨拶をすると
『やっと会えた!里桜ちゃんね?まあ!可愛いわね〜、絶対似合う!』
……………??
『とりあえず、お肉食べよう!』
『あ、はい…。』
BBQのところへ行って、また紹介される。
でも、あとからあとから人が沢山きて
来るたび〝誰?〟って話しかけられて
だんだん私も慣れてきて、うまく話せる
ようになった。
お肉もたくさん食べてサキさんの弟さんとか
その彼女さん達と話をしていると
『里桜〜!来て〜〜。』
と玄関からサキさんに呼ばれたーー。
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